☆4フォウくんの実装、強化上昇値の引き上げについて

今日のアップデートで、☆4フォウくんが実装&フォウくんを使うことによってステータスが上昇する限界値が990から2000にまで上がるらしい。仕様をまとめてみると下のようになる。

・サーヴァントのレベリングとは別に設定されているステータス上昇限界値が990から2000に

・最初の上限は1000。強化値が1000に達すると自動的に上限値が開放され2000となる

・0から1000までの間は☆1～☆3のフォウくんのみが使え、1000から2000までの間は☆4フォウくんのみが使える

・☆4フォウくんの上昇値は20（☆1～☆3はそれぞれ10，20，50）

・アップデート時に旧上限値990に達していたサーヴァントの数だけ、対応する☆1フォウくんがプレゼントボックスに配られる

なるほど最近は敵側のインフレに味方が追いついていないという意見も多く見受けられたし（私がそうだ）、単純な新規強サーヴァントの実装でなく元々いた自軍のサーヴァント達が更に強化されるこの上限値引き上げは非常にありがたい。

だが、肝心の☆4フォウくんの上昇値が20というのは一体どういう事なのか。

FGOの育成用アイテムと言えば、種火とフォウくんだ。その種火は現在☆4まで実装されているがこちらは特にレベル帯で使用種火の制限などは無く、レアリティが上がる毎に純粋に入手経験値が上がっていく。ならばフォウくんもそのようになるのが自然ではないのか。

細かい仕様にも不満が行く。まず最初の上限値が1000と固定されている所だ。

初期段階で使用可能なのはこれまでに実装されていた☆1～☆3フォウくんのみだが、これまでにも起こり得たように上限未開放時にで上限値1000を越えた場合端数部分は無駄になる。最終的な上限値は2000なのにも関わらずである。

これは端数部分を使って上昇値990の時点から☆3フォウくんを使って一気に☆4フォウくんを介さず一気に1990まで引き上げるといった「ズル」を無くすためなのだろうが、そもそも何故使用帯が決められているのか。

現在フォウくんは購入数が決められている月一回のマナプリズム交換、イベントでのアイテム交換を除けば能動的に手に入れる手段がフレンドポイントガチャしか用意されていない。

ガチャでの詳しい排出率は明記されてはいないが、フォウくんの排出率は他の礼装や種火に比べて低く設定されている。少なくとも私はガチャリザルトで大半がフォウくんで埋まる、というのを見ることは殆ど無い。その中でも☆3フォウくんは特にレア物だ。

はっきり言ってフレガチャで出て来るフォウくんでは端数調整程度にしか役に立たない。まともに育成をしようと思うなら、イベントなどのまとまった数が手に入る機会を待つしか無いのだ。

これからどのような形で☆4フォウくんが入手可能になるのかは不明だが、☆3フォウくんよりも入手手段が限られるというのであれば悲惨である。限界まで上げようとなるとサーヴァント一体につき☆4フォウくんは50体要求される。今回のイベントで交換可能なのが☆3フォウくんと同じ20体なのだとしても、二回イベントをこなしてもまだサーヴァント一体分の育成すら完了しない事になる。

上限値が上がったのならそれは喜ばしい事だろう。そこまでして無理に上げる必要はないと思われるかもしれないが、最近の高難易度はそこまでして無理に上げないと厳しいのだ。全員が全員マーリンや孔明、ジャンヌオルタといった強サーヴァントを持っているわけではない。

私がゲーム下手なせいもあるのだろうが先のCCCイベントなどではレベル上限に達したある程度の戦力と優秀なフレンドサーヴァントに恵まれていたにも関わらず、パッションリップが倒せずにしょうがなく令呪コンティニューを使って無理矢理に突破した。

ソーシャルゲーム運営のセオリーとして、育成等を終わらせずなるべく長い時間を自社のゲームに割くようにさせ、他コンテンツに動く事を防ごうとするという物があるのは知っている。

しかし、それならばその意図は極力見えないようにするべきだ。今回のアップデートが単純に上限値が2000にまで開放、それに伴い更に上昇値の上がった☆4フォウくんの実装、という形ならば運営側からすれば実質エンドコンテンツの実装によるユーザー離れの抑制、ユーザーからすれば育成の緩和と自軍の強化が出来ると互いに利があった筈なのに、ここまであからさまに運営側の意図が透けて見えてしまってはどうしても白けてしまう。

育成がキツい、もっと緩くしてくれ、という声は当然運営側にも届いているだろう。どうかそのような声を「外圧」と切り捨てず、今からでもバランス調整に乗り出してくれないだろうか。

具体的に言うと、☆5種火とどのタイミングでも使える☆5フォウくん下さい。