デッキ開発部は、どこに向かおうとしているのか

約一年半ぶりにデッキ開発部が更新された。

ただし、DMデッキ開発部ではなく、デッキ開発部WXとしてである。

デッキ開発部自体は、2004年からある非常に長いコンテンツだ。だが全盛期には毎週あった更新は2014年度末辺りからまばらになり始め、2015年度は秋に二度目の更新をして以来、ぱたりと更新が途絶えた。

しかしデュエルマスターズGP4thにて主任Kから「5月中にデッキ開発部の更新があるとの発言があり、デッキ開発部ファン達の気落ちは大いに高まった。

「デュエルマスターズGP4th」内で、デッキ開発部の更新があると聞いたのだ。

今年はデュエル・マスターズ15周年という節目の年であり、公式HPも一新された。その中にこれまであったデッキ開発部へのリンクもなくなっており、もうデッキ開発部はフェードアウトしていったものかと思われていた時に、先の発言を聞いたのである。

それならば、至って普通の感性をしたファンならばデュエル・マスターズのデッキ開発部が更新されるものだと思うだろう。その後も主任Kは「次回の開発部、新キャラでるよ」「開発部、月はまたぎそう」等と開発部についてのツイートをしていたが、それらが全てWIXOSSの事だったのなら憤怒せずにはいられない。そして2017年6月3日現在、デッキ開発部MXについて主任Kからの声明は無いままである。

デッキ開発部MXは、その殆どがかつてのDMデッキ開発部のメインキャラクター達が進行を務めているが「ちょっとだけ記憶も失った」「もし前世があったのなら○○」などのネタにするような発言はあるものの何故そのようになったかについてはほぼ言及されていない。

カードゲーマーというキャラ付けにおいてアイデンティティとも言える使用色が変更されている事について物申したいと思う気持ちもあるし、シュウさん大好きキャラのハルくんが出ているのにシュウさんが出ていない等、言いがかりをつけたい所はままあるがそこは置いておこう。

しかし、デッキ開発部の顔であるエーツーくんが全くの別人になっているのは見逃せない。

 エーシックスというキャラクター自体は、2007年の記事にも登場しており、ファンからすればなかなか憎らしい演出だ。他にWX（ダブルクロス）やアンちゃん２６の秘密のひとつ、といった開発部の記事を読んでいた人間ならばニヤリと出来るネタも多い。

だが、それは本家の更新がきちんとされていればこそのものであり、今回の「開発部ネタ」はDMデッキ開発部を待ち望んでいた人間からすれば煽りにしか映らなかった。

DMとWIXOSSは同じタカラトミー商品という事もあり互いの悪ノリは今に始まったことではなかったし、この記事もカードコラムとしての出来は良いと思う。

しかし、私はDMデッキ開発部を待っていたのだ。それなのに出てきたものがこれでは「こんな力入った記事書けるのならそれをデュエマスの方でやれ」と言いたくもなる。

正直なところ、更新が切れ切れになってきた辺りでDMデッキ開発部というコンテンツが限界を迎えていたのは分かっていた。デッキ開発部が終わってしまったのなら、それでもいい。

ただそれなら期待を煽るような発言は止めてほしかったし、宙ぶらりんなまま誤魔化すのではなくデッキ開発部は終わった。これからはWIXOSSに移るとスパッと言い切って欲しかった。

私が見たいものは、それではなかったのだ。